電気自動車（EV）の市場は年々拡大しており、世界各国で販売台数が増えています。そこで今回は、電気自動車市場のトレンドとして「EVの普及率・販売台数トップの国は？」「EV普及を援護する法規制の動向は？」「EVの今の課題と将来の展望は？」といった疑問について最新のEV販売状況、各国の政策・規制動向、今後の成長予測を交えて解説していきます。１. EVの販売台数と成長予測EVの普及率が最も高い国は、ノルウェーで、普及率はなんと93％です。国際エネルギー機関（IEA）によると、世界のEV普及率は2023年時点で18％だそうなので、これは非常に高い数字と言えます。世界の新車販売台数におけるEV比率の推移（2010-2023）（出典：https://www.iea.org/data-and-statistics/data-tools/global-ev-data-explorer）また、EVの販売台数でトップを走るは中国です。その台数は、810万台（2023年）で、これは世界中に流通しているEVの半数以上が中国で販売されていることになり、非常に多いと言えます。中国の新車販売台数におけるBEV・PHEV比率の推移（2010-2023）※BEVとは「100％電動車」、PHEVとはガソリンと電気をエネルギー源とする「プラグインハイブリッド車です。（出典：https://www.iea.org/data-and-statistics/data-tools/global-ev-data-explorer）なお、日本のEV市場は他の主要国と比較するとまだ小規模で、世界の約１％しかありません。２. 各国のEV政策と規制欧州連合は、2030年までに代替燃料インフラ規制（AFIR）採用、2035年以降、内燃機関車（ガソリン車・ディーゼル車）の新車販売を禁止すると発表しています。中国では、EV購入時の取得税の優遇措置や、EV専用の保険ガイドラインを発表しました。日本では、2035年までに新車販売をすべて電動車（EV、ハイブリッド車など）にする方針を経済産業省が発表しました。さらに、購入促進として、補助金や税優遇措置を行っています。３. EV普及の課題と今後の展望日本におけるEV普及の課題は、充電インフラの整備が不十分なことが上げられます。特に、地方ではその傾向が極めて高いと言えます。また、ガソリン車と比較すると、新車購入時の価格高く、航続距離が短いことも課題です。一方、EV市場は今後の展望としては、環境保護、長期的経済メリット、そして技術革新という理由でEVの普及はますます加速し、EV市場は今後も成長し続けると考えられます。課題が解決され、EVがより身近な存在となり、環境負荷を抑えた移動が当たり前の未来になるかもしれませんね。【おすすめ記事】EVについてご興味をお持ちでしたら、是非こちらの記事もご覧ください！EV充電インフラの現状を徹底解説～充電の種類と設置場所について～https://auc-elt.com/column/3-05