電気自動車(EV)の少しずつ普及しつつある中で、気になるのが「充電インフラ」の問題です。そこで今回は、EVをこれから購入しようとしている人や、すでにEVを利用している人にとって大きな懸念点となっているEV充電インフラの現状について紹介していきます。1.EVの充電方法と充電時間EVの充電方式は『普通充電』『急速充電』『超急速充電』の3種類があります。普通充電とは、自宅やオフィス、ショッピングモールに設置されていることが多く、充電時間は、約3~8時間ほどです。急速充電とは、高速道路のサービスエリアや道の駅、コンビニエンスストアに設置されていることが多く、約30分で80%ほど充電することができます。超急速充電とは、ディーラーや自動車販売店などに導入がされており、約10~20分ほどで充電を完了することができます。2.EV充電ステーションの設置数と設置場所(2024年3月末時点)日本全国にはすでに約22,000基の充電器が設置されています。(引用:https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/charging_infrastructure/pdf/007_05_00.pdf)しかし、充電機器数がまだまだ少ないという状況に加え、EVの充電には、ガソリン車よりも時間が必要という点から、待ち時間が発生し、週末を中心に、充電渋滞が発生しています。また、EV充電スポットが耐用年数を迎え、老朽化が進んでいる機器もあります。そのため、「故障中」「一時使用停止」の表示も珍しくありません。さらに、充電インフラには地方格差があります。東京都が、3670機に対し、面積が近しい香川県では、534機と地域格差があります。(引用:都道府県別EV充電スタンド数GoGoEV調べhttps://ev.gogo.gs/report/evchargers)つまり、都市部に比べて、地方ではまだ充電ステーションが少ない傾向です。3.まとめEVの普及にともない、充電ステーションの整備は確実に進んでいます。ただし、老朽化や設置数・地域格差など課題も多く、情報収集と計画的な利用がカギとなります。EV利用者は、長距離移動や慣れていない地域へ行く際には、事前にルート上の充電ステーションを確認しておくと良いでしょう。空き状況や重電機器、価格等を確認できるアプリを活用すると便利です。今後のインフラ拡充に期待しつつ、上手にEVライフを楽しみましょう!【おすすめ記事】EVについてご興味をお持ちでしたら、是非こちらの記事もご覧ください!電気自動車(EV)のリアルを徹底解説~メリット・デメリットとおすすめのユーザー像~https://auc-elt.com/column/new-paradigms-in-the-study-of-design