導入企業:ネッツトヨタ仙台 様EVの普及が進むなか、使用済みリチウムイオンバッテリーの活用は自動車業界にとって大きな課題となっています。ネッツトヨタ仙台様は「地域に役立つ店舗づくり」という視点からリユース・リパーパスの可能性に早くから注目し、THE REBORN LIGHT smartを導入しました。今回は、石巻港インター店、古川店の2店舗にTHE REBORN LIGHT smartを導入しているネッツトヨタ仙台の代表取締役社長の三浦様に導入した理由や、自動車ディーラーの立場から考える、EVバッテリーの循環についてお話をお伺いしました。1. 店舗づくりと地域の考えとのマッチング初めに導入をいただいたのは石巻港インター店。この地域は震災の津波被害の経験があり新店舗建設にあたり、「非常時にも地域に役立つ拠点にしたい」という思いから、THE REBORN LIGHT smartが採用されました。ネッツトヨタ仙台株式会社 代表取締役社長 三浦 勇治(みうら ゆうじ)様名古屋大学卒業。1985年にトヨタ自動車株式会社に就社。国内部品用品部長を経て、2017年からネッツトヨタ仙台株式会社代表取締役社長に就任。「石巻インター店の新店舗建設が進んでいたタイミングで、THE REBORN LIGHT smartの存在を知りました。津波を体験した店舗のため、避難できず孤立した場合でも何日かは電力の供給が外部からなくても乗り切れる拠点にしようと考えていました。その意味でも“地域に役立つ店舗”というコンセプトにぴったり合致したという感じです。」と三浦社長。ネッツトヨタ仙台は仙台、石巻をはじめ宮城県内に20店舗を展開するトヨタの新車ディーラーです。2011年の震災の影響からこの地域では防災やレジリエンスに対する意識の強さが伺えます。また、「東松島市が“復興まちづくり計画”を推進している中で、私たちも“復興と共に新しい街を作る”という考えに寄り添いたいと思いました。地域に寄り添うコンセプトと、このライトの思想が合致したのです。」と三浦社長。ネッツトヨタ仙台の経営ビジョンは「まちいちばんの会社」。その経営ビジョンにも沿ったコンセプトで地域と共生していくという想いと、行政関係者にも店舗の取り組みを説明しやすく、THE REBORN LIGHT smartは「環境と地域に貢献する店舗」を体現する存在となっています。2. 電気代削減と環境貢献を両立THE REBORN LIGHT smartは、ソーラーパネルとEVリパーパスバッテリーで完全自律稼働するため、電線工事が不要。設置場所を選ばず、停電時にも灯りを確保できます。「灯りや電源が欲しいけれど電線を引けない販売店や企業には最適です。環境貢献とバッテリーリパーパスを同時に実現できる、素晴らしい製品ですね。」と三浦社長。ソーラー100%のやさしい光は電気代を削減しつつ、リパーパスバッテリーの新しい価値を地域に示しています。電力の使い方について、夜間は店舗照明を落としているそうです。震災以降、電力利用について考えが深まる地域だからこその対応だと思います。その中でも、自ら電力を生み出し、環境にも配慮した設計になっているTHE REBORN LIGHT smartは、万が一のその時に、利便性や強みが証明されるのではないかと、インタビューの中でも感じ取ることが出来ました。3. THE REBORN LIGHT smart の機能性の魅力THE REBORN LIGHT smartの用途は街路灯だけではありません。古川店のリニューアル時には、新モデルが導入されました。「今回、電源供給機能が追加され、今後は、遠隔監視などの機能拡張も予定されていると聞いています。」と三浦社長。いざという時には、近隣住民のスマートフォンなどへ緊急充電所としても活用できます。 「古川店は幹線道路沿いですが、夜は真っ暗になる旧国道のバス停のそばにあります。このライトがあることで、バスを待つ人が安心の拠り所になっているんです。防犯面でも役立ち、地域の方々からも喜ばれると思います。」と三浦社長。灯りは地域住民に安心感を与えると同時に、将来的には防犯カメラによって店舗の安全性も高めらます。店舗の設備を超え、地域インフラの一部として機能し始めています。また、THE REBORN LIGHT smartやEVの給電機能について「EVから給電できるという認識が最近だと少し広がりつつありますが、ハイブリッドやPHEVでも電力を供給できるということを知らない人も多いと思います。このTHE REBORN LIGHT smartからも電力が供給できるということを地域の方に知ってもらい、どう反応されるか、は今後の楽しみでもあります。」と三浦社長。機能を有効に使えるように皆さんに知ってもらう、その大切さも改めて認識した時間でした。4. 今後の展望 ― 自動車業界が循環の価値を主導するネッツトヨタ仙台様では、今後も必要な店舗への導入を進めていく予定です。EVの普及に伴い、リチウムイオンバッテリーの再利用は重要性を増し、それを店舗や街づくりの中で活用していくことが、自動車業界全体の責務ともなってきています。「私自身、トヨタに在籍していたころからプリウスのバッテリーを据え置き型蓄電池に活用する取り組みを見てきて、“リチウムイオンバッテリーでも必ずリユースやリパーパスは必要になる”と感じていました。この地で使われ、車としての役割を終えたバッテリーを、再度この地で資源循環させていくことは、地域に根を張って生きているディーラーとして社会的責任を果たす大きな一歩です。販売や整備だけでなく、“循環の価値”を業界が主導していくことこそ、次世代の自動車ビジネスに欠かせない視点だと思います。」と三浦社長。インタビューでは一貫して、「地域への貢献ができる店舗」という視点からTHE REBORN LIGHT smartの導入について話していただいた三浦社長。平時にも災害時にも、地域を照らし、安心を支える。バッテリー再利用の取り組みは、ディーラーや自動車メーカーが主導することで社会に広がり、地域との信頼を深める活動となるのではないでしょうか。EV時代に求められるのは、車を売ることで終わらせず、バッテリーの循環を含めて地域に貢献する姿勢。THE REBORN LIGHT smartは、その第一歩を示すソリューションといえるでしょう。